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ラウンド前の練習では球筋を確認 立浦葉由乃が意識するポイント

2018年3月23日(金)午後4:23

 トーナメントを見に来たことがある人ならご存じだと思いますが、プロゴルファーでラウンド前に練習をしない人はいません。一応、ほとんどのプロがストレッチなどで体を解したあと、必ず打ちっ放しの練習場に行って、何本かのクラブでボールを打ちます。

 私は現在、ステップ・アップ・ツアーで戦っているので、ラウンド前の練習は20球しか打てないのですが、それでもドライバーを含めた5本のクラブでしっかり球を打っています。

 そして、その練習ではいつも同じことをやっています。そのやっていることというのは、その日の球筋を見極めることです。

 ボールがいつも通りの方向に飛び出しているかどうか? また、イメージ通りの高さに上がっているかどうか? その飛び出し方や上がり具合を細かくチェックしています。
 

 そして、いつもと違う飛び方をしているときは、どの番手でどれくらい違うかを確認します。その確認作業が終わったらラウンド前の練習を終了します。

「イメージ通りに飛んでいないときは、それを修正しないの?」と思う人もいるかもしれませんが、この時点でスイングをいじることはありません。何故なら、我々プロでも、スイングの修正というのはすぐにできるものではないからです。逆にそれを修正しようとしたために、さらにスイングが崩れるという危険も出てきます。

 だから、悪いところは悪いところとして受け止める。もし、ドライバーショットで10ヤード右に曲がっていたとしたら、ラウンドでは10ヤードの曲がりを計算して左を向いて構えます。

 アマチュアゴルファーの皆さんも、もしラウンドまでにたっぷり日にちがあるのならスイング修正に励んでもいいと思いますが、前日練習だったり、ラウンド直前の練習では、ミスの傾向を知ること以上のことは絶対にしないほうがいいでしょう。ボールが曲がってもゴルフはできるし、それを計算してプレーをすれば、スコアもそれなりにまとまります。こういうこともゴルフのマネージメントだということを頭の中に入れておいてください。
 

立浦葉由乃(たてうら・はゆの)
1996年12月9日愛知千葉生まれ。ゴルフを始めたのは5歳。世界中のゴルファーの卵が集まるオーストラリア・ヒルズインターナショナルカレッジに留学してゴルフの腕を磨く。17年のプロテストは堂々の1位タイで合格。17年のLPGA新人戦 加賀電子カップは5位タイ。妹2人もアマチュアゴルファーで活躍。

(この記事は、夕刊フジ 2018/3/15発売号より転載しています)
 
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