レッスン
肩と左腕で作る「7」の形を意識 立浦葉由乃のアプローチ上達法
2018年3月30日(金)午前11:12
アプローチが上手くいかない。アマチュアゴルファーの皆さんからそういう相談を受けることがよくあるのですが、悩んでいる人のスイングをみていると、ひとつの共通点があります。それは、フェースを返す動きをしているケースが多いことです。
「アプローチもショットのように体を使って打ちましょう」というレッスンを受けているせいかもしれませんが、ほとんどの人がフェースを返しながらボールを打っているのです。
結論から言うと、アプローチでフェースを返す動きは、“絶対”にNGです。その理由は、手首を使うとインパクトでの当たり具合が強くなったり弱くなったりするので、距離感が狂いやすいからです。また、フェースの向きも不安定になるので、方向性に関しても微妙なズレが生じてしまうというデメリットもあります。
私自身は、フェースを返す動きをしないようにするために、アプローチではあることを意識しています。それは、アドレス時に、“肩と左腕”でできる、「7(数字)」の形を崩さないようにすることです(写真①)。
テークバック~ダウンスイング~インパクト~フォロースルーと、スイングの間中、「7」を意識すれば、小さな動きでも体の回転でスイングができるようになり、手打ちもなくなるし、フェースが返ることもなくなります。まずはこの基本がしっかりできるように練習してください。
私の場合、転がしのアプローチではPW、少し上げたいときは58度のウェッジを使っていますが、PWと58度では若干打ち方を変えています。
その違いとは、テークバックの際のクラブを上げ方。58度のときはショットと同じようにクラブを振り上げていく(同②)のですが、PWのときは地面スレスレにヘッドを上げていきます(同③)。
逆にあらかじめ地面スレスレに引くというイメージを持っていれば、低いバックスイング+低いフォロースルーになるから、易しい“転がし”が、さらに易しくなるというわけです。
立浦葉由乃(たてうら・はゆの)
1996年12月9日愛知千葉生まれ。ゴルフを始めたのは5歳。世界中のゴルファーの卵が集まるオーストラリア・ヒルズインターナショナルカレッジに留学してゴルフの腕を磨く。17年のプロテストは堂々の1位タイで合格。17年のLPGA新人戦 加賀電子カップは5位タイ。妹2人もアマチュアゴルファーで活躍。
(この記事は、夕刊フジ 2018/3/22発売号より転載しています)
「アプローチもショットのように体を使って打ちましょう」というレッスンを受けているせいかもしれませんが、ほとんどの人がフェースを返しながらボールを打っているのです。
結論から言うと、アプローチでフェースを返す動きは、“絶対”にNGです。その理由は、手首を使うとインパクトでの当たり具合が強くなったり弱くなったりするので、距離感が狂いやすいからです。また、フェースの向きも不安定になるので、方向性に関しても微妙なズレが生じてしまうというデメリットもあります。
私自身は、フェースを返す動きをしないようにするために、アプローチではあることを意識しています。それは、アドレス時に、“肩と左腕”でできる、「7(数字)」の形を崩さないようにすることです(写真①)。
テークバック~ダウンスイング~インパクト~フォロースルーと、スイングの間中、「7」を意識すれば、小さな動きでも体の回転でスイングができるようになり、手打ちもなくなるし、フェースが返ることもなくなります。まずはこの基本がしっかりできるように練習してください。
写真①
それともうひとつアプローチに関するアドバイスを。私の場合、転がしのアプローチではPW、少し上げたいときは58度のウェッジを使っていますが、PWと58度では若干打ち方を変えています。
その違いとは、テークバックの際のクラブを上げ方。58度のときはショットと同じようにクラブを振り上げていく(同②)のですが、PWのときは地面スレスレにヘッドを上げていきます(同③)。
(左が②、右が③)
何故、PWは地面スレスレに上げるかというと、ランニングアプローチをするのだからバックスイングでヘッドを上げる必要がないからです。逆にあらかじめ地面スレスレに引くというイメージを持っていれば、低いバックスイング+低いフォロースルーになるから、易しい“転がし”が、さらに易しくなるというわけです。
立浦葉由乃(たてうら・はゆの)
1996年12月9日愛知千葉生まれ。ゴルフを始めたのは5歳。世界中のゴルファーの卵が集まるオーストラリア・ヒルズインターナショナルカレッジに留学してゴルフの腕を磨く。17年のプロテストは堂々の1位タイで合格。17年のLPGA新人戦 加賀電子カップは5位タイ。妹2人もアマチュアゴルファーで活躍。
(この記事は、夕刊フジ 2018/3/22発売号より転載しています)
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