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スライサーにおすすめ「ミスター安定」マット・クーチャーに学ぶ「逆クーチャー素振り」

2018年11月21日(水)午前11:00

 22日よりオーストラリア・メトロポリタンGCを舞台に開幕する「ISPSハンダ メルボルン ゴルフワールドカップ」。世界28の国と地域から代表選手が集まりますが、そのなかから注目選手のスイングをゴルフスイングコンサルタントの吉田洋一郎氏が解説。さらにそのエッセンスを習得できるドリルをご紹介します。今回は、マット・クーチャー(米)から方向性・安定性を高めるスイングについて解説します。
 
「ミスター安定」のクーチャー H/Sはジャンボさんと同じ!?
 マット・クーチャーはミスター安定ですね。193センチもあるので、飛ばそうと思えば飛ばせますが、飛ばさないスイングをして安定性、方向性、パーオン率を高めています。スイング特徴はワンプレーンスイングですね。簡単に言うとフラットなスイングです。垂直軸といいますが、体に立った状態の軸に対してクルっと回り、腕がコマのように回っていく、シンプルな発想のスイングになっています。



 ヘッドスピードもそんなに速くはないです。ドライバーで48m/sとか、ブリヂストンオープンの時に測りましたが、ジャンボ(尾崎将司)さんと変わりませんでした。クーチャーとジャンボさんヘッドスピード一緒だと思ってビックリしましたが、あえて飛ばしてないんですよ。それで世界ランキング上位に来ているんです。何かが飛びぬけて良い訳ではなく、全部が良いというのが強い選手の特徴で、まさにそういう選手だと思います。

 クーチャーのフラットなプレーンスイングを身に着けることで、アマチュアのアウトサイドイン、外から来てカットしてしまう動きを消すことが出来ます。そのドリルを紹介しますが、名付けて「逆クーチャー素振り」と言います。
 
スライサーは試す価値アリ「逆クーチャー素振り」
 いつもクーチャー選手はアウトサイドイン軌道の素振りをしています。これはマットクーチャー選手がインサイドからクラブが降りすぎてしまうという傾向があって、フックが強くかかり過ぎてしまうのを解消する為にアウトサイドからクラブを振っています。アマチュアの方はアウトサイドイン軌道ですから、逆にインサイドアウトの素振りをすればいいのです。



 テーブルがあって、その上をクラブがぶつからないように、テーブルの上を掃いていくような気持ちで素振りをして下さい。ぜひコースで試してみて下さい。このように打つ前に軽く2、3回、体の前で素振りをする。そしてある程度しっかり脇が締まる感じ、協調感が出てきたら、そのイメージのまま打ちます。この逆クーチャー素振り、スライサーにお勧めです。



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