8打差圧勝の快挙!安田祐香がみせたパワーと技術とマネジメント力
2019年4月28日(日)午後5:10
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今回で2回目の開催となったアジアパシフィック女子アマチュアゴルフ選手権(28日/茨城県/ザ・ロイヤルゴルフクラブ)。安田祐香選手(大手前大1年)が、最終日ボギーフリーの「65」をマークし、2位に8打差をつける圧勝で二代目女王の栄冠に輝きました。
CS放送ゴルフネットワークで同大会の中継解説を務めた世界ジュニア日本代表監督の井上透プロコーチが、安田選手の最終日を振り返りました。
ひとつひとつの選択に理由があって、そのすべてがハマった
1番、2番でバーディを獲りましたが、もちろんショットもピッタリなんですけど、それをしっかり決めたのが凄いです。1番、2番で入らないことも想定できたわけですが、いい方向に好循環させました。3番のバーディパットは距離はありましたが、大きく曲がらないいいラインにつけているんですよね。飛距離だけでなく、安田選手のマネジメントの良さがありました。
5番の短いパー4も、ティーショットをユーティリティで刻んでよいポジションに落としてバーディ。7番ショートホールは右に大きく外し、2段グリーンの上から打つようなバンカーショットでしたが、落とし所のラインをしっかり読み切ってのパーセーブでした。
8番のパー5で見せてくれたのはパワーでしたね。480ヤードのロングホールで見事に2オン。マネジメントだけでないという、本当にいいところしかなかったですね。
9番パー4のティーショットは、左サイドの池を警戒して右サイドに打ち出しますが、セカンドでは絶対によらない右サイドを避けて、足の使える上りのラインが残る左サイドのバンカーに打ってきました。そしてそのマネジメントだけではなく、バンカーショットとパットが素晴らしかったですね。これを外したら流れが悪くなるかも、というパットがすべて入っていました。
15番パー4では、ティーショットが池のある右サイドに行ってしまいましたが、右サイドを狙っていたわけではないので手前のラフでギリギリ止まり、セカンドはユーティリティと悩んだ末に、5番アイアンで安全にグリーンに乗せてきました。ひとつひとつの選択に理由があって、そのすべてが見事にハマっているという内容でした。
17番、18番はもう優勝を確信しているわけなので、自分との戦いですよね。その中でのロングパットの距離感は見事でした。
この内容であれば、プロのフィールドでも優勝争いが出来ると思います。この試合は、安田選手がさらに上のステージを想定しながらの内容だったと思います。