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ベストスコアは全員アンダーパー!プロ野球選手OBたちのゴルフラウンジトーク 飯田哲也×宮本慎也×定詰雅彦×前田幸長
2021年12月24日(金)午後2:30
元プロ野球選手で東京ヤクルトスワローズOBの飯田哲也さん、宮本慎也さん、千葉ロッテマリーンズOBの定詰雅彦さん、前田幸長さんが、CSゴルフネットワーク「ゴルフ真剣勝負 the MATCH 特別版 プロ野球OBダブルス・セパ交流戦~フォアサム~(2021年12月・2022年1月放送)」のなかでラウンジトーク。
ベストスコアは全員アンダーパーという大好きなゴルフの話も盛り上がりましたが、熱くなるのはやはり野球の話題でした。
前田 今日は元プロ野球選手4人にお集まりいただき、ゴルフのこと野球のことを語り合っていこうと思います。司会は私、前田が務めさせていただきます。早速ですが、まずはゴルフについて。皆さんのゴルフを始めたきっかけを教えていただけますでしょうか。最年長のジョー(定詰)さんから。
定詰 社会人のときにクラブを握ったことはあるけど、本格的に始めたのはプロに入ってから。オフになるとコンペがあるからね。ただ、ロッテにいたころはオフに3回ぐらいコンペに参加するくらいで、そんなにハマっていなかったかな。
前田 僕もジョーさんがゴルフにハマっているイメージがないんですよね。ゴルフ三昧の日々を過ごすようになったのはタイガースに移ってからですか?
定詰 そうそう。タイガースはお誘いが多かったからね。それでやられっぱなしというのも情けないんで、それから練習もし始めたという感じかな。
飯田 僕はヤクルトに入ってからのコンペが最初で、それが面白くてハマってしまいましたね。ただ、最初のうちは全部スライスするじゃないですか。それをなんとかしたくて頑張ろうと思ったけど、なにせ練習が嫌いなもので。
宮本 僕もプロに入ってから。一時期、池山さんの運転手兼ゴルフ相手をやっていたことがあって、とりあえず家まで来いと。そこから池山さんの車を運転してゴルフに行くということが多かったですね。
前田 先輩を迎えに行くところからゴルフが始まっていたということですね。
宮本 まあそんなことをやっていたのは、池山さんぐらいかもしれないけど(笑)。
前田 僕がゴルフを始めたのは、中学生のときに父がゴルフを始めて、一緒について行ったというのがきっかけでしたね。左利きなんで最初は左用のドライバーを借りてやっていたんですけど、全く当たらなくて。それで右で打ち始めました。皆さんはどうでした? 最初からちゃんと当たりました。
定詰 当たらんかったね。止まってるボールやのにね。
飯田 アイアンで土を打つのが怖かったもんな(笑)。
前田 ちなみに皆さんのベストスコアは?
定詰 パブリック選手権の予選で出た70。
飯田 僕は白からですけど69です。
宮本 白だったら68。前田さんは?
前田 僕も白だったら70ですね。確か70を出したときはジョーさんと一緒でした。それ以来、アンダーは出ていませんけど。ところで、プロゴルファーとお付き合いのある方はいらっしゃいます?
定詰 芳賀洋平プロとはラウンドさせてもらうことがあるね。今使っているクラブも芳賀プロのお下がり。
前田 アドバイスをもらったりもしているんですか?
定詰 一緒にプレーするときは教えてもらったりするよ。
前田 飯田さんは?
飯田 僕は、交流というのはほとんどなくて、昔は小山内護とはよく回っていたんですけど、今は一緒にやる人はあんまりいないですね。
宮本 僕は横尾要とたまに行くかな。あとはとある試合で塚田陽亮君と一緒に回らせてもらって、そのあとプレイベートで1~2回ラウンドをしましたね。
前田 僕はシーズンオフに女子プロと何度か。飯田さんも一緒だったんですけど、三浦桃香ちゃんとラウンドしたことがありますね。あと、成田美寿々さんともご一緒しましたが、メチャクチャ上手いですよね(笑)。
飯田 成田さんは高校(拓殖大学紅陵高校)の後輩なんですよ。でも僕は一緒にラウンドさせてもらったことがないですけど(笑)。そういえば、昔はプロ野球のOBとプロゴルファーが一緒にゴルフをするイベントがあったもんだけど。
前田 そうなんですか。そういうのが復活するといいですね。
前田 東京2020で侍ジャパンが念願の金メダルを獲得したわけですが、まずは皆さんのご感想を。
定詰 最も印象的だったのは日本のピッチャーのレベルの高さ。栗林(良吏・広島東洋カープ)とか伊藤(大海・北海道日本ハムファイターズ)は圧巻だったね。
飯田 僕は、ハラハラドキドキのしっぱなし。接戦が多かったので、ゆっくり見られませんでした(笑)。
前田 確かに“楽勝”はなかったですもんね。
飯田 しかも、負けてもおかしくない試合ばかり。みんなの「絶対勝つんだ」という気持ちが勝利をもたらした気がしましたね。
宮本 僕は全試合、テレビ中継の解説をしていたんですが、冷静に見ていて圧倒的に日本が強いと感じましたね。僕自身、オリンピックに出場した経験があるんですが、僕らのときより日本代表は強かった。一方、他国チームは僕らのときほど強くはなかった。にもかかわらずあれだのけ接戦になったのは、やはり普段通りできなかったからだと思いますね。
前田 プレッシャーですか?
宮本 そうですね。自国開催で、しかも最低でも金メダルという雰囲気だったし、この大会後しばらくオリンピックでの開催がないとなると、とてもじゃないけど普段通りにはできない。だから終わった瞬間は、嬉しいというよりも、ホッとしたというか。つくづく稲葉(篤紀)監督(ヤクルトでは同期入団)が叩かれなくて良かったなと。銀だったら確実に叩かれていますからね。
前田 日本代表として戦うというのは大変なことですよね。宮本さんもアテネ五輪と北京五輪に出場したわけですが、かなり追い詰められました?
宮本 僕は、アテネで銅、北京はメダルなしで、けっこう叩かれましたけどね(笑)。行く前もコーチに、「このまま飛行機に乗らなかったらヤバイですかね」と言ったぐらい。金が当たり前の感じだったし、特にアテネは初めてオールプロで臨む大会だったんで、“全勝で金”みたいな雰囲気がありましたからね。
前田 僕らは見ているだけでしたけど、そうそうたるメンバーを見て期待はしていました。
宮本 しかもキャプテンを任されていましたからね(笑)。集合がかかる前から、どうやらキャプテンに選ばれるらしいという噂を耳にしていましたが、「勘弁してくれよ」って感じでしたね。年齢だけで決めるなよって。
飯田 今まで感じたことがないようなプレッシャーがあったということですね。
宮本 そうです。二つ返事で受ける人が信じられないくらい。特に予選は緊張しましたね。高橋由伸(元巨人)が試合前にバスタオル被って集中している姿を見て、「オマエがそんなことやっていたら俺らのほうがビビっちゃうよ」って。オマエはもうちょっと堂々としといてくれみたいなね(笑)。
前田 いやいや大変だな。
宮本 ただ、実際のところ、参加して良かったと思っています。期待された中で、どれだけ力を出せるかという点でもすごくいい経験になったし。また、野球ファンではない大勢の人からの応援があったというのも、スポーツ選手冥利に尽きますしね。
前田 チームをまとめるのは大変でした?
宮本 そんなに苦労しなかったですね。とくにアテネのときは中堅・ベテランが主体でみんなやるべきことはわかっていましたから。
前田 ところでみなさん、東京オリンピックでは野球以外の競技も見ていました?
飯田 ゴルフは見ましたけどね。松山選手、メダルは取れなかったけど強いなと思いましたね。さすがだなと。自国開催で相当プレッシャーがあったと思いますけど、上位争いをしていたのは力のある証拠だと思いますね。
前田 銀メダルの稲見選手については? 日本初のゴルフのメダルだったんですけど。
飯田 見ていましたよ。稲見選手の場合、オリンピックの代表になる前は、「あんまり興味がありません」とかいいながら、代表が決まった瞬間、「めっちゃ出たかったんです」といってましたよね。あの言葉がすごく印象的で。本音を出す人とうちに秘める人とがいるけど、彼女は後者。やるときはやるって感じでしたよね。
定詰 彼女の場合、延期になったことでチャンスが出たんだよね。そういうのも運なんでしょうね。その運をしっかり銀メダルに結びつけた。これからも楽しみなゴルファーですね。
前田 最後に来シーズンから登場する新監督について。まずは中日ドラゴンズの立浪和義新監督について。ここはやっぱりPL学園の後輩でもある宮本さんから。
宮本 いきなり「茶髪、長髪禁止」を掲げ、今の時代にどうなの?というようなことをいわれていますよね。ただ僕は個人的な見解として当たり前のことだと思いますけどね。そんなことをいうのなら、就職の面接で長髪にします? 髭も剃らずに行きます?ってことになりますから。
前田 僕も立浪発言に異論はありません。
飯田 世間では個性とかいうけど、個性という言葉でごまかしている部分があると思いますね。
定詰 カッコじゃなくて、プレーでアピールすりゃええやんな。それに小学生にそんなカッコで野球しているところみせてええの?とオレなんかは思うんやけど。
宮本 僕らがこういうことをいうと、「あいつは古い」とか「昭和や」といわれるけど、大事なものは残しながらアップデートをしていかないとダメだと思いますね。最近は、昔のことは全部“悪”みたいな感じになっていますからね。昔の常識の中には日本人がこれまで大切にしてきたものもあるので、そういうものを大事にしつつ、その中で新しいものを取り入れていけばいいのであって。特にドラゴンズの場合は、ここ数年良くなかったわけだから、ある程度規制がかかって当然かなと。しかも、選手はそれほど嫌がっていないですからね。見ていると心機一転、立浪監督の下で頑張るぞという雰囲気になっている。それを外野がとやかくいう必要はないと思います。
前田 来シーズンは上位に食い込めそうですか?
宮本 いきなり優勝は難しいかもしれませんが、Aクラスには入るんじゃないかと。ピッチャーがすごくいいので。あとは点の取り方次第かな。もともとバンテリンドーム ナゴヤは、点が入らない球場。だから点の取り方が重要だと思う。ただ立浪監督は目先ではなく、何年か先を見据えていて、数年後に常勝チームをと考えているんじゃないかと。だから、来年どうこういうのはあまり意味がないかもしれませんね。
前田 個人的には応援したいですね。一応、ドラゴンズのOBでもありますんで(笑)。ところでもう1人の新監督、新庄剛志監督(北海道日本ハムファイターズ)についてはどうみています?
定詰 新庄はタイガース時代、一緒にプレーしたことがあるんだけど、何といっていいか(笑)。現役時代はキャンプでも、「自主トレを一切せずに来ました」とかいいながら、普通に動いていたりしたしね。よくわからない(笑)。ただ集中力が持続しないところがあるのよ。すぐに飽きてしまう。監督になっても多分、毎日同じことをしていると飽きるから、いろんなことをやるじゃないのかな。そういう意味で、キャンプ、オープン戦はもちろん、シーズン中もみなさんを楽しませる話題を提供し続けると思うね。正直言って、成績はどうなるかはわからんけど(笑)。
飯田 野球に対してはすごく真面目な人だと思いますが、どこまでやるのか? 何をやって来るかわからないから楽しみではあるけど、どこまで崩しちゃうんだろうという不安もありますよね(笑)。ああいう人が監督になったことで、今までの常識がガラッと変わる可能性もある。
前田 いい意味でも悪い意味でも、何をやってくれるんだろうってところですよね。「すげえ」となるのか、「やっちゃった」ってなるのか。いずれにしろ、面白くなりそうな来季のプロ野球。我々4人もそれぞれの立場で大いに盛り上げていきましょう。
ベストスコアは全員アンダーパーという大好きなゴルフの話も盛り上がりましたが、熱くなるのはやはり野球の話題でした。
ゴルフをはじめたきっかけは「球団行事」
前田 今日は元プロ野球選手4人にお集まりいただき、ゴルフのこと野球のことを語り合っていこうと思います。司会は私、前田が務めさせていただきます。早速ですが、まずはゴルフについて。皆さんのゴルフを始めたきっかけを教えていただけますでしょうか。最年長のジョー(定詰)さんから。
定詰 社会人のときにクラブを握ったことはあるけど、本格的に始めたのはプロに入ってから。オフになるとコンペがあるからね。ただ、ロッテにいたころはオフに3回ぐらいコンペに参加するくらいで、そんなにハマっていなかったかな。
前田 僕もジョーさんがゴルフにハマっているイメージがないんですよね。ゴルフ三昧の日々を過ごすようになったのはタイガースに移ってからですか?
定詰 そうそう。タイガースはお誘いが多かったからね。それでやられっぱなしというのも情けないんで、それから練習もし始めたという感じかな。
飯田 僕はヤクルトに入ってからのコンペが最初で、それが面白くてハマってしまいましたね。ただ、最初のうちは全部スライスするじゃないですか。それをなんとかしたくて頑張ろうと思ったけど、なにせ練習が嫌いなもので。
宮本 僕もプロに入ってから。一時期、池山さんの運転手兼ゴルフ相手をやっていたことがあって、とりあえず家まで来いと。そこから池山さんの車を運転してゴルフに行くということが多かったですね。
前田 先輩を迎えに行くところからゴルフが始まっていたということですね。
宮本 まあそんなことをやっていたのは、池山さんぐらいかもしれないけど(笑)。
前田 僕がゴルフを始めたのは、中学生のときに父がゴルフを始めて、一緒について行ったというのがきっかけでしたね。左利きなんで最初は左用のドライバーを借りてやっていたんですけど、全く当たらなくて。それで右で打ち始めました。皆さんはどうでした? 最初からちゃんと当たりました。
定詰 当たらんかったね。止まってるボールやのにね。
飯田 アイアンで土を打つのが怖かったもんな(笑)。
前田 ちなみに皆さんのベストスコアは?
定詰 パブリック選手権の予選で出た70。
飯田 僕は白からですけど69です。
宮本 白だったら68。前田さんは?
前田 僕も白だったら70ですね。確か70を出したときはジョーさんと一緒でした。それ以来、アンダーは出ていませんけど。ところで、プロゴルファーとお付き合いのある方はいらっしゃいます?
定詰 芳賀洋平プロとはラウンドさせてもらうことがあるね。今使っているクラブも芳賀プロのお下がり。
前田 アドバイスをもらったりもしているんですか?
定詰 一緒にプレーするときは教えてもらったりするよ。
前田 飯田さんは?
飯田 僕は、交流というのはほとんどなくて、昔は小山内護とはよく回っていたんですけど、今は一緒にやる人はあんまりいないですね。
宮本 僕は横尾要とたまに行くかな。あとはとある試合で塚田陽亮君と一緒に回らせてもらって、そのあとプレイベートで1~2回ラウンドをしましたね。
前田 僕はシーズンオフに女子プロと何度か。飯田さんも一緒だったんですけど、三浦桃香ちゃんとラウンドしたことがありますね。あと、成田美寿々さんともご一緒しましたが、メチャクチャ上手いですよね(笑)。
飯田 成田さんは高校(拓殖大学紅陵高校)の後輩なんですよ。でも僕は一緒にラウンドさせてもらったことがないですけど(笑)。そういえば、昔はプロ野球のOBとプロゴルファーが一緒にゴルフをするイベントがあったもんだけど。
前田 そうなんですか。そういうのが復活するといいですね。
東京2020侍ジャパンの活躍
前田 東京2020で侍ジャパンが念願の金メダルを獲得したわけですが、まずは皆さんのご感想を。
定詰 最も印象的だったのは日本のピッチャーのレベルの高さ。栗林(良吏・広島東洋カープ)とか伊藤(大海・北海道日本ハムファイターズ)は圧巻だったね。
飯田 僕は、ハラハラドキドキのしっぱなし。接戦が多かったので、ゆっくり見られませんでした(笑)。
前田 確かに“楽勝”はなかったですもんね。
飯田 しかも、負けてもおかしくない試合ばかり。みんなの「絶対勝つんだ」という気持ちが勝利をもたらした気がしましたね。
宮本 僕は全試合、テレビ中継の解説をしていたんですが、冷静に見ていて圧倒的に日本が強いと感じましたね。僕自身、オリンピックに出場した経験があるんですが、僕らのときより日本代表は強かった。一方、他国チームは僕らのときほど強くはなかった。にもかかわらずあれだのけ接戦になったのは、やはり普段通りできなかったからだと思いますね。
前田 プレッシャーですか?
宮本 そうですね。自国開催で、しかも最低でも金メダルという雰囲気だったし、この大会後しばらくオリンピックでの開催がないとなると、とてもじゃないけど普段通りにはできない。だから終わった瞬間は、嬉しいというよりも、ホッとしたというか。つくづく稲葉(篤紀)監督(ヤクルトでは同期入団)が叩かれなくて良かったなと。銀だったら確実に叩かれていますからね。
前田 日本代表として戦うというのは大変なことですよね。宮本さんもアテネ五輪と北京五輪に出場したわけですが、かなり追い詰められました?
宮本 僕は、アテネで銅、北京はメダルなしで、けっこう叩かれましたけどね(笑)。行く前もコーチに、「このまま飛行機に乗らなかったらヤバイですかね」と言ったぐらい。金が当たり前の感じだったし、特にアテネは初めてオールプロで臨む大会だったんで、“全勝で金”みたいな雰囲気がありましたからね。
前田 僕らは見ているだけでしたけど、そうそうたるメンバーを見て期待はしていました。
宮本 しかもキャプテンを任されていましたからね(笑)。集合がかかる前から、どうやらキャプテンに選ばれるらしいという噂を耳にしていましたが、「勘弁してくれよ」って感じでしたね。年齢だけで決めるなよって。
飯田 今まで感じたことがないようなプレッシャーがあったということですね。
宮本 そうです。二つ返事で受ける人が信じられないくらい。特に予選は緊張しましたね。高橋由伸(元巨人)が試合前にバスタオル被って集中している姿を見て、「オマエがそんなことやっていたら俺らのほうがビビっちゃうよ」って。オマエはもうちょっと堂々としといてくれみたいなね(笑)。
前田 いやいや大変だな。
宮本 ただ、実際のところ、参加して良かったと思っています。期待された中で、どれだけ力を出せるかという点でもすごくいい経験になったし。また、野球ファンではない大勢の人からの応援があったというのも、スポーツ選手冥利に尽きますしね。
前田 チームをまとめるのは大変でした?
宮本 そんなに苦労しなかったですね。とくにアテネのときは中堅・ベテランが主体でみんなやるべきことはわかっていましたから。
前田 ところでみなさん、東京オリンピックでは野球以外の競技も見ていました?
飯田 ゴルフは見ましたけどね。松山選手、メダルは取れなかったけど強いなと思いましたね。さすがだなと。自国開催で相当プレッシャーがあったと思いますけど、上位争いをしていたのは力のある証拠だと思いますね。
前田 銀メダルの稲見選手については? 日本初のゴルフのメダルだったんですけど。
飯田 見ていましたよ。稲見選手の場合、オリンピックの代表になる前は、「あんまり興味がありません」とかいいながら、代表が決まった瞬間、「めっちゃ出たかったんです」といってましたよね。あの言葉がすごく印象的で。本音を出す人とうちに秘める人とがいるけど、彼女は後者。やるときはやるって感じでしたよね。
定詰 彼女の場合、延期になったことでチャンスが出たんだよね。そういうのも運なんでしょうね。その運をしっかり銀メダルに結びつけた。これからも楽しみなゴルファーですね。
来季誕生する2人の新監督
前田 最後に来シーズンから登場する新監督について。まずは中日ドラゴンズの立浪和義新監督について。ここはやっぱりPL学園の後輩でもある宮本さんから。
宮本 いきなり「茶髪、長髪禁止」を掲げ、今の時代にどうなの?というようなことをいわれていますよね。ただ僕は個人的な見解として当たり前のことだと思いますけどね。そんなことをいうのなら、就職の面接で長髪にします? 髭も剃らずに行きます?ってことになりますから。
前田 僕も立浪発言に異論はありません。
飯田 世間では個性とかいうけど、個性という言葉でごまかしている部分があると思いますね。
定詰 カッコじゃなくて、プレーでアピールすりゃええやんな。それに小学生にそんなカッコで野球しているところみせてええの?とオレなんかは思うんやけど。
宮本 僕らがこういうことをいうと、「あいつは古い」とか「昭和や」といわれるけど、大事なものは残しながらアップデートをしていかないとダメだと思いますね。最近は、昔のことは全部“悪”みたいな感じになっていますからね。昔の常識の中には日本人がこれまで大切にしてきたものもあるので、そういうものを大事にしつつ、その中で新しいものを取り入れていけばいいのであって。特にドラゴンズの場合は、ここ数年良くなかったわけだから、ある程度規制がかかって当然かなと。しかも、選手はそれほど嫌がっていないですからね。見ていると心機一転、立浪監督の下で頑張るぞという雰囲気になっている。それを外野がとやかくいう必要はないと思います。
前田 来シーズンは上位に食い込めそうですか?
宮本 いきなり優勝は難しいかもしれませんが、Aクラスには入るんじゃないかと。ピッチャーがすごくいいので。あとは点の取り方次第かな。もともとバンテリンドーム ナゴヤは、点が入らない球場。だから点の取り方が重要だと思う。ただ立浪監督は目先ではなく、何年か先を見据えていて、数年後に常勝チームをと考えているんじゃないかと。だから、来年どうこういうのはあまり意味がないかもしれませんね。
前田 個人的には応援したいですね。一応、ドラゴンズのOBでもありますんで(笑)。ところでもう1人の新監督、新庄剛志監督(北海道日本ハムファイターズ)についてはどうみています?
定詰 新庄はタイガース時代、一緒にプレーしたことがあるんだけど、何といっていいか(笑)。現役時代はキャンプでも、「自主トレを一切せずに来ました」とかいいながら、普通に動いていたりしたしね。よくわからない(笑)。ただ集中力が持続しないところがあるのよ。すぐに飽きてしまう。監督になっても多分、毎日同じことをしていると飽きるから、いろんなことをやるじゃないのかな。そういう意味で、キャンプ、オープン戦はもちろん、シーズン中もみなさんを楽しませる話題を提供し続けると思うね。正直言って、成績はどうなるかはわからんけど(笑)。
飯田 野球に対してはすごく真面目な人だと思いますが、どこまでやるのか? 何をやって来るかわからないから楽しみではあるけど、どこまで崩しちゃうんだろうという不安もありますよね(笑)。ああいう人が監督になったことで、今までの常識がガラッと変わる可能性もある。
前田 いい意味でも悪い意味でも、何をやってくれるんだろうってところですよね。「すげえ」となるのか、「やっちゃった」ってなるのか。いずれにしろ、面白くなりそうな来季のプロ野球。我々4人もそれぞれの立場で大いに盛り上げていきましょう。
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