セキ・ユウティン（中）が国内女子ツアーのゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント（千葉県／GOLF5カントリーオークビレッヂ）でツアー初優勝。プレーオフ2ホール目で吉田優利を下した。

―初優勝を手にした今の心境は

　とても嬉しいです。今年は飛距離も伸びてスイング改造もしていたので、ここまで来れて良かったです。

―追う展開だったが優勝の意識はあったか

　その意識はありました。ラウンド前のインタビューでも「今日は優勝を目指して頑張りたい」と言いました。2日目は緊張に負けた感じだったので、今日（最終日）は優勝したいという気持ちを持って頑張りました。

―16番、17番のバーディについて

　12アンダーをキープできれば優勝の可能性は高いと思っていました。15番は緊張からかOBにしてしまい、本当にダメかなと思いかけましたが、諦めずに直ぐ切り替えて、OBを打った後もギャラリーの方の応援もあったので、バーディを獲り返そうと強い気持ちで打ちました。

―6アンダーを記録できた要因

　技術面も良かったですが、メンタル面がいちばん良かったです。プレッシャーに負けずに頑張れました。

―後続を待っていた時の心境

　ロッカールームで目をつぶってクールダウンしていました。吉田優利選手もよく優勝争いをされていてプレッシャーにも強いですし、16番、17番はバーディチャンスがあるのでプレーオフを見据えて準備をしてました。バナナを食べてエネルギー補給をして、10分ほどパターの練習をしました。

―プレーオフの2ホールを振り返って

　中国ツアーで何回かプレーオフを経験し、優勝したこともありますが、日本ツアーでは初めてなので攻める気持ちで挑みました。1ホール目はすごく緊張しましたが、その後は冷静になって上手く回れました。吉田選手が1ホール目をスリーパットするとは思わなかったので、そこはラッキーでした。

―この優勝でシード選手に

　シード選手になるのが夢だったので嬉しいです。18歳で中国ツアーの賞金女王になってから日本のプロテストに合格して6年目にして初めてのシードなので、これでやっと恩返しができます。

　これまでは自分がすごい選手だと思うこともありましたが、新しい環境で日本ツアーの高いレベルで勉強できたこともあり、より謙虚に勉強の気持ちで、悔しさもありましたが、努力してやっと優勝ができて嬉しかったです。

（写真：Getty Images）