アマチュアゴルファーの中には、ドライバーショットにおいて、自分ではナイスショットを打ったつもりなのに、ボールが右方向に真っ直ぐ飛んでしまうという人も多いのではないでしょうか。

　このような場合、構えたときに右に向いていて、そのまま右方向にナイスショットをしていることが多いものです。特に右方向に真っ直ぐ飛んだ場合は、右を向いていると思って間違いないでしょう。

　私が見る限り、アマチュアの8～9割は右を向いているように思います。このように右を向いてしまうと、右へのミスだけでなく、左に振り抜いて球がつかまりすぎてしまう場合もあり、結果的に左右のミスが出ることになります。



　ところで、みなさんはなぜ多くのゴルファーが右を向いてしまうかわかりますか？

　いくつか原因があるのですが、私がレッスンしていてよく見かけるのが、ボールを中に入れてしまうケースです。

　特に注意したいのがラウンドのとき。練習では左足カカトの延長線上にセットしていても、コースに出ると早くボールに当てたいという気持ちが強くなって、ボールをついつい中に入れがちになりますが、そうすると右を向きやすくなるのです。



　ボールを中に入れてしまうと、体を止めて手で打ってしまう動きにもなりやすく、新たなミスも出てしまいます。

　そうならないためにも、構えるときは、まずボールの位置と向いている方向を必ず確認しましょう。

　そして、一度構えたら、足バタバタさせないように。自分では足踏みをしているだけのつもりでも、このバタバタで向きが変わってしまう場合があるからです。

　とにかくラウンドでは、スイングよりも、きちんとセットできているかどうかを意識するようにしてみてください。（協力：静岡県・裾野カンツリー倶楽部）

馬場ゆかり（ばば・ゆかり）
1982年12月30日、福岡県生まれ。2002年のプロテストに一発合格。2004年のヨネックスレディスでは、不動裕理をおさえて初優勝を飾る。2011年日本女子オープンで念願の公式戦初優勝。ツアー通算3勝。2004年から2014年まで11年連続で賞金シード権を獲得。2009～11年は賞金ランクトップ10に入る。2019年12月30日に一般男性とのバースデー入籍。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ（夕刊フジ 2022/9/30 発売号より転載）