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中村香織、ドライバーを効率良く使って飛ばそう

2023年11月16日(木)午後0:59

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 今回は、ドライバーを効率良く使うためのレッスンをします。

 クラブを効率良く使うためには、持っている側(グリップ)と先端側(ヘッド)をバラバラに動かす必要があります。これは全てのクラブにいえることなのですが、特にドライバーは他のクラブに比べて長いので、その意識を強く持つことが必要です。

 ここでいうバラバラとは、クラブを振り子状態にすること(写真①②)。ヘッドが動く方向に対して手元を反対方向に動かすことによって遠心力が働き、最下点で最加速をする状態を作ることができるのです。

写真①②

 では、振り子状態にするためにはどうすればいいのか。重要になってくるのはグリップです。正しい握り方をしていないと、振り子運動を実現することは難しいし、遠心力を働かせることもできません。

 そのポイントは、指で引っかける感じでクラブを握ることです(同③)。

同③

 アマチュアゴルファーの中には、グリップを握りしめるように(同④)している人がいますが、このような形で握ってしまうと、ヒンジ(手首をヨコに曲げる動き)が弱くなり、手首を柔らかく使うことができなくなって自然に叩く動作がやりにくくなってしまいます。一方、引っかけるように握ると、ヒンジが上手く使えて、切り返しもスムーズになります。

同④

 指を引っかけやすくするために、両手とも、手のひらの腹の部分でクラブを支える状態を作るといいでしょう。具体的には、右手の場合、中指と薬指でクラブを引っかけて手の腹でグリップを支えるような感覚で握ることをオススメします。

 このように握ることで、手の中でクラブの動きに遊びが生まれ、手首を柔らかく使うことができるので、より大きな遠心力が働くようになります。

(埼玉県・嵐山カントリークラブ)

中村香織(なかむら・かおり)
1986年生まれ、京都府出身。プロゴルファー。小学生時代は器械体操の選手として活躍。アテネオリンピックのジュニア強化選手も選ばれた。その後、腰の怪我により体操競技を断念し、12歳からゴルフを始める。2007年プロ入り(79期生)。2009年ステップ・アップ・ツアーでプロ初優勝。2013年には賞金ランク37位でシード権を獲得した。2015年にはステップ・アップ・ツアーで2勝するも、同年末にツアーからの撤退を表明。2017年6月よりティーチングプロとして活動を開始。分かりやすいレッスンは高い人気を誇る。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2023/11/9 発売号より転載)

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