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飯沼大輔、自然なローテーションを使ったほうがボールはきれいに転がる

2024年4月11日(木)午後1:10

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 今回は、スコアメイクのうえで重要なポイントとなるパッティングのレッスンです。

 パッティングの精度を上げるためにはどうすればいいか。

 ラインの読みや、距離感など、いろいろな要素がありますが、何よりも大事なのは、ターゲットに対して真っ直ぐ打ち出すことです。どんなにラインが読み通りで、そのラインに対して距離感がピッタリだったとしても、打ち出すべき方向に打ち出せなければ、カップに沈めることはできないからです。

 では、真っ直ぐ打ち出すにはどうすればいいかということになりますが、多くのゴルファーは、“真っ直ぐ引いて真っ直ぐ打ち出す”最善の方法だと思っているのではないでしょうか。

 確かに、この方法だと、真っ直ぐ転がる確率は高くなります。しかし、パターを動かすのは人間なので、パターのフェース面をターゲットに向けたまま真っ直ぐ引いて、そのまま真っ直ぐ動かし続けるというのは、けっこう難しいことです。

 それよりも、テークバックで開いて、フォロースルーで閉じるという、フェースの開閉を使ったほうがボールは真っ直ぐ転がります。

 このことが信じられない人は、次のテストをやってみてください。

 クラブを地面に置き、ネックの部分を支点にしてクラブをワイパーのように動かし、クラブが真っ直ぐになるところにボールをセットして転がしてみてください(写真①~③)。どうです? ボールは真っ直ぐ転がったでしょう?

写真①~③

 このことからも分かる通り、支点がしっかりしていて、打点となるボールの位置が正しければ、ボールは真っ直ぐ転がるのです。

 パッティングでも、フェースを真っすぐ動かし続けるより、自然なローテーションを使ったほうがボールはきれいに転がるというのが私の気づきです。ぜひ皆さんも打ち比べてみてください。

(取材協力:ゴルフ倶楽部成田ハイツリー)

飯沼大輔(いいぬま・だいすけ)
1978年生まれ。22歳でプロスケートボーダーからゴルフの世界へ。2015年PGAトーナメントプロライセンス取得。2017年日本プロゴルフ選手権出場。同年、神奈川県オープン優勝。トーナメントで培ったテクニックを生かし、現在は、初心者から上級者まで技術面だけでなくメンタル面もサポートするレッスンを展開。Accuracy Golf Studio(千葉県)所属

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2024/4/5 発売号より転載)

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