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倉本昌弘、パッティングは感性や経験を大切に

2024年9月12日(木)午後5:50

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 最近、正確なパッティングをするための方法を紹介する記事を、時々目にします。例えば距離を合わせる際、ボールからカップまでを歩測し、それによってストロークの幅や強さを決めるというのが、アマチュアゴルファーの間でも半ば常識になりつつあるようで、現にその通りにやっている人を見かけることもあります。

 そういう人たちからよく聞かれるのが、「倉本さんはグリーンに上がったら、きちんと歩測もしないでアドレスに入りますが、どうやって振り幅を決めているのですか?」ということ。多くのゴルファーが考える“手順”らしきものを一切踏まず、サッと構えてサッと打つのを見て、「なぜあんなに簡単に打てるんだろう?」と思ってしまうのでしょう。



 しかし、私自身は、特別なことをやっているつもりはないし、むしろ私の方が“普通”だと思っています。逆に、わたしにそのような質問をするゴルファーの方が、「ゴルフだけは特別なもの」だと考え過ぎているように思います。



 例えば皆さんは、階段を上がるとき、その階段を使うのが初めてでも、「高さが何センチで奥行きが何センチだから、ヒザはこれぐらい曲げて、ツマ先は…」なんてことは考えませんよね。多くの人が、ゴルフになるとそういうことをしようとしているのです。

 しかもゴルフコースは生き物です。グリーンの速さも、厳密にいえばホールごとに違うということを考えると、歩測をして機械的に打つことは、実際のラウンドではほとんど役に立たないのではないでしょうか。



 当たり前のことですが、どんなに頑張っても人間は機械にはなれません。それよりも、人間らしくプレーをした方が感覚も研ぎ澄まされるし、経験値も上がると思うのですが、いかがですか?

(取材協力:兵庫県・鳴尾ゴルフ倶楽部)

倉本昌弘(くらもと・まさひろ)
1955年9月9日、広島県生まれ。日本大時代に日本学生4連覇を達成したほか、1980年には中四国オープンに優勝するなど、トップアマとして活躍。1981年にプロ入りし、同年、4勝を挙げて賞金ランク2位に。1982年には日本プロを初出場で制するなど、ツアー通算30勝を挙げた。現役当時の愛称は“ポパイ”。シニアツアーでも2007年に初優勝を飾ったほか、10年には2勝を挙げて賞金王に。2014年2月、現役選手としては初の日本プロゴルフ協会会長に就任した。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2024/9/6 発売号より転載)

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