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海外男子

19歳アマチュアの松山が18位タイに浮上! 遼は30位タイ

2011年4月10日(日)午前9:10

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 アマチュアでただひとり決勝ラウンドに駒を進めた松山英樹が、ムービングデーに4アンダー68をマークしリーダーボードを駆け上がった。

 米男子ツアー今季メジャー初戦のマスターズは現地時間9日、ジョージア州オーガスタナショナルGCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。前日、カットラインぎりぎりの43位タイで予選をクリアした松山はこの日、昨年の国内ツアー賞金王である金庚泰(キム・キョンテ)と同組でのラウンド。3番でセカンドショットをピンそば1メートルに寄せてバーディを先行させると、8番パー5でも順当にバーディを奪って前半を2アンダーで折り返す。さらに10番、13番でバーディを追加したあと14番でボギーを叩いたが、見せ場はその直後に訪れた。

 池絡みの難しい16番パー3。右奥のピンに向かって松山が放った第1打は「イメージ通り」にピンを刺し、あわやホールインワンかと思わせるスーパーショット。ボールがカップをのぞくほどの至近距離に寄せて難なくバーディ奪取に成功。初日と2日目こそ終盤にスコアを落としたが、この日は上がり2ホールをきっちりパーで収めて、4アンダー68の好スコアをマーク。通算3アンダーで18位タイに浮上した。

 松山は「昨日は予選を通れるかどうか分からなかったので、インターネットでリーダーボードとにらめっこしながらドキドキしていました。でも決勝に進めることがわかって本当にホッとしました。震災のこともあって、自分がこの試合に出るべきなのか、出ない方が良いのか悩みましたが、今はただこの場に立てていることが喜びです」と、公式記者会見の場で語った。

 ローアマのタイトルはすでに確定させている松山は、あとは最終日16位以内に入り来年のマスターズ出場権を得ることが目標になる。19歳の若武者には最終日も伸び伸びプレーでさらなる上位を目指してもらいたい。

 一方、3度目の挑戦で初めて予選を突破した石川遼は、好調なショットを活かし切れず1オーバー73止まり。通算1アンダーで前日の20位タイから30位タイに後退した。

 石川は「ドライバーは3日間で一番良かったのですが、アイアンの距離感が合いませんでした。上りのパットを打ち切れなかったし、イメージと実際の球の転がりが全く違っていた。そこを合わせていかないとスコアにならない」と渋い顔。後半のチャンスホール(13番と15番のパー5)でバーディを奪えなかった悪い流れが、17番パー4でバンカーから1度で脱出できないという大きなミスに繋がってしまった。

 だがまだ残り18ホールある。「20歳でマスターズ優勝」の夢に近づくためにも、立ち止まっている暇はない。

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