松山英樹が明るい表情で米男子ツアーに戻ってきた。

　左手首故障の影響で大一番マスターズ、翌週のRBCヘリテイジと2週連続予選落ちを喫していた松山は、前週のチューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズには出場せず、カリフォルニア州で調整につとめた。余裕をもって週末にノースカロライナ州入りし、現地時間1日からのウェルズ・ファーゴ選手権（クエールハローC）に備えている。

　痛みもなくなったことを証明するかのように、すでに2ラウンドをこなしてしっかりとコースも頭に叩き込んだ。ラウンドだけでなく、レンジでの打ち込み、ショートゲームの確認など、思うように練習できるうれしさに顔をほころばせるシーンも増えており、期待に胸を膨らませている。

　4月28日付けの世界ランキング28位で、次週に控えた“第5のメジャー”ザ・プレーヤーズ選手権（8?11日／フロリダ州TPCソーグラス）出場権も獲得。休んでいた前週ツアー初優勝を飾った同い年のノ・スンヨル（韓）にも刺激を受けつつ、自分のプレーを貫いてさらに大きく羽ばたこうとしている。

　予選ラウンドでは、J.B.ホームズ（米）、カミロ・ビジェガス（コロンビア）の実力者2人とプレー。2週連続Vを目指すノは、今季3勝のジミー・ウォーカー（米）、ビル・ハース（米）の2人とプレーすることが決まっている。

　他にも、フィル・ミケルソン（米）、ジャスティン・ローズ（英）、リー・ウェストウッド（英）組や、ローリー・マキロイ（北アイルランド）、リッキー・ファウラー（米）、ジョナス・ブリクスト（スウェーデン）組、アーニー・エルス（南ア）、ウェブ・シンプソン（米）、ザック・ジョンソン（米）組など見どころ満載。誰もがツアーの本拠地で行われる“第5のメジャー”に向けての最終調整にしている大会だけに、今週も熱い戦いが繰り広げられそうだ。