松山英樹が、欧州の実力者たちとの同組対決に挑む。

　世界ゴルフ選手権（WGC）シリーズ第2戦、WGC-キャデラック選手権が現地時間6日、フロリダ州のブルーモンスター at トランプナショナルドラルを舞台に開幕。先日、第1、2ラウンドの組み合わせが発表され、松山は午前11時11分（日本時間7日午前1時11分）よりルーク・ドナルド（英）、ビクトル・ドゥブイソン（仏）と共にスタートすることが決まった。元世界ランキングNo.1のドナルドと、WGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権準優勝のドゥブイソン相手に堂々のプレーを見せつけることは出来るか。

　前週のザ・ホンダ・クラシック（米男子ツアー）では、初日57位タイと出遅れた後、昨年終盤から苦しめられてた左手親指付け根の状態が悪化。第2ラウンドスタート前に無念の棄権を余儀なくされた。だが、早い段階の決断が良かったのか、3日には長い時間しっかりと練習場でスイングをチェックし、回復を思わせるほどだった。

　見た目にはテーピングが目立つが、表情には明るさが戻り、いつものマイペースぶりも戻ってきたよう。今大会終了後に一度日本に戻り、東北福祉大の卒業式に出席して、いよいよ学生との二足のわらじを脱ぐことになっている。当然、患部のチェックも行って、1か月後のマスターズに備えるだけに、しっかりと結果を出してから帰国したいと意気込んでいる。

　世界ランク上位の選手だけが出場を許された大会とあって、組み合わせはいずれもランク順だ。それだけに、目の前の相手は当面のライバルでもあり、プレーにはメンタルの強さが要求される。もちろん、世界ランクトップ3のタイガー・ウッズ（米／同1位）、アダム・スコット（豪／同2位）、ヘンリック・ステンソン（スウェーデン／同3位）も同組。マッチプレー選手権優勝のジェイソン・デイ（豪／同4位）、フィル・ミケルソン（米／同5位）、ローリー・マキロイ（北アイルランド／同6位）の組もあるなど、ファンにはたまらない。