復活に舵を切ったタイガー キーワードは“原点回帰” Part2
2014年12月25日(木)午後3:22
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【キーワードは原点回帰+α】
ではタイガー・ウッズ(米)のスイングのどこが変わったのか。
8月以来空席となっていたコーチにクリス・コモ氏が就任したのは先月末のこと。コモ氏を招聘した理由についてタイガーは“スイングに関する共通のビジョンを持っていたから”と話す。その“共通のビジョン”とは? 2人は世界ランキングNo.1、そしてメジャー通算14勝を挙げた時のスイングを取り戻すべきだと考えている。
ワールド・チャレンジを前にインタビューに答えた元世界No.1は「新しいものでもあるし、古いものとも言える」「ジュニア時代のビデオや上手くボールを打てていた時代のビデオを見た。まだ線が細くて痩せていた頃に、どのようにしてあれだけのパワーを生み出していたのか、その点に立ち返ったんだ」とスイングを戻すに至った経緯を語っていた。
思えばここまで3人のコーチに師事してきたタイガーは、そのたびに大規模のスイング改造を繰り返してきた。3代目コーチのショーン・フォーリー氏とは良好な関係を築いてきたが、理想のスイング実現には至らず。「本当にスイングを変更したいのか、そしてどこに向かいたいのか。数か月考え抜いてどうしたいかという結論を出した」という。
1990年代に突如として現れ、メジャー14勝を含む米男子ツアー通算79勝を挙げた彼も、来年でついに40歳を迎える。「老いは避けられない。若い頃にやれたことが出来なくなる時がくる」「もう長距離ヒッターとの勝負は出来ないね」と語った言葉にはやや寂しさも残るが、それでもまだ虎の目からは輝きは失われていないようだ。
「けれども他にもゴルフコースを攻略する方法はある。それこそこの競技の素晴らしいところで年を重ねてもプレー出来る。力で相手を打ち負かす必要がないからこそ高齢になっても勝てる。力で誰かを負かす必要はない。ゴルフコースを打ち負かせれば良いんだ」。果たしてタイガーは来年こそ、かつての輝きを取り戻すことが出来るだろうか?