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朝イチの練習は片手打ちが効果的! 林菜乃子のおすすめドリル

2019年10月3日(木)午後1:30

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 ラウンド前の練習。アマチュアゴルファーの中には、いきなりフルショットという方も多いようです。しかし、下半身が動きづらく、どうしても手で当てるだけになってしまう朝イチは、フルショットで良い球を打つのは難しいもの。2~3球打った時点で、「今日は調子が悪いなあ」と思うことも多いのではないでしょうか。

 私の場合、ラウンド前にいきなりフルショットをすることはありません。いつも最初にするのは、片手打ちです。

 まず、左手は腰に当てて右手1本でクラブを持ち、アプローチのつもりでボールを打ちます(写真①②)。
 
写真①
 
同②
 
 このとき大事なのは、手でボールを捌こうとしなこと。手はできるだけ動かさず、体の回転でボールを打つ意識でスイングしてください。

 次に右手を腰に当て、左手1本でクラブを持ってボールを打ちます(③④)。
 
写真③
 
同④
 
 私は右手が利き手なので、左手1本のショットはあまり上手くいかず、右手以上に手打ちになってしまいます。だから、ダウンスイング~インパクトではしっかり脇を閉めて体を回すことと、フェースがボールのほうを向くように意識しながらスイングをしています。

「意識するだけでは左手打ちが上手くいかない」という人は、両脇にタオル(みたいなもの)を挟んで練習するのもいいかもしれません。

 トーナメントのラウンド前練習の場合、球数制限があることもあるため、どのクラブをどのくらい打つかのも考えないといけないわけですが、私は右手、左手とも10球ずつくらい片手打ちをやり、そのあと両手でクラブを持って50ヤード前後を練習。徐々に距離を伸ばしていき、ドライバーは3球程度しか打ちません。

 多くのゴルファーは、ドライバーショットに不安を抱いているせいか、ラウンド前練習ではドライバーを必死で振り回しているようです。しかし、長いクラブは手で打ってしまいがちなので、ラウンド前の練習に向かないばかりか、かえってスイングを崩してしまう恐れがあります。

 ミスショットを減らすためにも、朝は体の回転を使ってクラブを振る練習を多めにしてはいかがでしょうか。

林菜乃子(はやし・なのこ)
1997年5月17日、神奈川県生まれ。ジュニアの頃から活躍し、2016年ファイナルQTに進出。TPD単年登録で2017年からレギュラーツアーに参戦。2018年、TEAM SERIZAWAのメンバーになり、同年、プロテストに合格。昨年はステップアップツアーを主戦場とし、最終戦の京都レディースオープンでツアー初優勝を遂げる。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2019/9/27 発売号より転載)

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