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長いクラブと短いクラブのスイングは別もの!それぞれのポイントは? 宮瀬博文

2022年7月28日(木)午後0:24

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 飛距離をさらに伸ばすためには、手と体を同調させながらも、手首は柔らかく使ったほうがいいというお話を前回しました。手首を柔らかく使うことによってヘッドが走り、それが飛距離に結びつくからです。

 残念ながら、アマチュアゴルファーの中には、同調を意識しすぎて手首を使えていない人が多いのが事実。そのことが、飛距離が出ない大きな原因になっているといっても過言ではないでしょう。

 それに対し、ボールを正確に運びたいときは、手の動きをできるだけ抑えることが大事になってきます。

 特に、スイング全体の動きが小さくなるアプローチでは、長いクラブを持ったときとは異なり、クラブ、腕、胸を同調させる必要があります(写真①②)。グリーンに近づけば近づくほど写真③④のように手先でやらないというのが鉄則なのです。

写真①②
 
写真③④

 ほとんどのアマチュアゴルファーは、“飛距離を追求するとき”と“短い距離でしっかり距離感を合わせるとき”のスイングを別のものと考えず、どちらも同調させたり、どちらも手を使ったりしてしまうためにどちらかのミスが出てしまうのです。そして、このあたりがゴルフの難しいところ。「どの番手を持っても同じスイングで」といいながらも、若干動きは変える必要があるわけです。

 アプローチの打ち方にもう少し詳しくお話しましょう。

「手の動きを抑える」といいましたが、手の動きを意識するよりも、お腹や胸、背中などできるだけ大きな筋肉を使って打つことを意識しましょう。動きとしては、パッティングの延長のような感じ。そうすれば、大オーバーや大ショートがなくなり、イメージした距離を運べるようになります。

 アプローチの距離感が合わずに悩んでいるという人は、まずは大きな筋肉で距離感を出すことを意識してみてください。

宮瀬博文(みやせ・ひろふみ)
1971年4月11日、千葉県生まれ。89年プロデビュー。92年、史上最年少(当時)の21歳で賞金シードを獲得。97年に札幌とうきゅうオープンで初優勝。00年に2勝を挙げ、賞金ランク6位に入る。04年にはアメリカツアーにも参戦。日本ツアー通算7勝で、うち4勝はプレーオフで勝ち取る(プレーオフは4勝2敗)。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2022/7/22 発売号より転載)

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