タイガー大会8勝目王手! 17位タイ松山「トップ10狙う!」
2013年8月4日(日)午前9:39
タイガー・ウッズ(米)の独走が続く中、松山英樹は来季のシード権を狙えるポジションをしっかりと確保した。
世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズの今季最終戦でありメジャー前哨戦として位置づけられるWGC-ブリヂストンインビテーショナルは現地時間3日、オハイオ州のファイアーストーンCCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。前日、自らが持つコースレコードに並び単独トップに躍り出たタイガーは、途中ショットに苦しみながらも5バーディ、3ボギーの2アンダー68にスコアをまとめ、通算15アンダーで大会8勝目に王手をかけた。
2位以下は混戦。通算8アンダー単独2位にヘンリック・ステンソン(スウェーデン)がつけ、通算7アンダー単独3位にジェイソン・ダフナー(米)。通算6アンダー4位タイに今季まだ勝星のないルーク・ドナルド(英)に加え、クリス・ウッド(英)、ビル・ハース(米)が名を連ねた。また49歳のミゲール・A・ヒメネス(スペイン)がこの日5アンダー65の好スコアで通算5アンダーとし、ディフェンディング・チャンピオンのキーガン・ブラッドリー(米)と並び7位タイに浮上。マスターズ王者のアダム・スコット(豪)が通算3アンダーで前日の25位タイから9位タイに順位を上げている。
出だしの1番、2番を連続バーディとしてリードを広げたタイガー。圧巻は13番パー4の第3打。グリーンを外し左斜面の深いラフから放ったショットが絶妙のタッチでカップに吸い込まれチップインバーディ。その時点で後続から8ストロークのリードを奪い、タイガーの独走は揺るぎないものと思われた。しかし、14番以降ショットが乱れ、ラフやバンカーを渡り歩くシーンばかり。それでも要所は締めて単独首位の座を堅守。ゴルフは最後まで何があるかわからないが、大会との相性の良さを考えると現時点でタイガーの優位は揺るぎそうにない。
一方、予選ラウンドを同組で回ったタイガーに強さを見せつけられた松山は、前半スコアを崩しながら後半持ち直し、何とかイーブンパー70にまとめて通算イーブンパー。前日の19位タイからわずかながら順位を上げ17位タイで最終日を迎えることに。
「午前中ひどいプレーをしてしまった」と3番のスリーパットボギーを皮切りに4ホールで3ボギーを叩いた前半を猛省。しかし10番パー4でラフからの難しい第2打をピンそばにピタリと寄せてバーディとしてからショットがピンに絡み始め17番までに4つのバーディを奪い返し「良い終わり方が出来た」と手応えを口にした。最終日は初日からトータル5オーバーと苦戦している「アウト(フロントナイン)をアンダーパーにしたい」とリベンジを誓う。
目標は2日目にマークした2アンダー68を上回るビッグスコア。大物ルーキーは「トップ10を狙いたい」と瞳を輝かせた。ベスト10入りなら文句なく来季の米ツアーのシード権を確定することが出来る。残り18ホール、松山が全力で駆け抜ける。
その他の日本勢は、小平智が6オーバー76を叩いて通算10オーバー。前日より15ランクダウンの64位タイに後退した他、ベテランの谷口徹は通算17オーバー単独71位に低迷している。
≪WGC - ブリヂストンインビテーショナル放送予定≫
http://www.golfnetwork.co.jp/original/3tournament/