3パットが激減!?芹澤信雄直伝ラウンド前のパッティング練習方法
2017年5月5日(金)午後0:30
今回は、ラウンド前の効果的なパッティング練習方法をご紹介しましょう。
まず、カップから10ヤード前後(10歩ぐらい)で、できるだけ平らなラインを探し、そこにボールを3つ置きます(写真?)。
写真?
次にグリーンの速さを自分なりに想像してボールを打ちます。そして、自分のイメージよりもグリーンが重い場合は、次のボールを少し強めに打つ。逆に、予想していたよりも速い場合は、少し弱めに打つ。このように、ショートしたらオーバー、オーバーしたらショートというように1球1球メリハリをつけて打つことが大事です。
この練習を繰り返すことで、最初は全く分からなかったグリーンの速さも次第につかめてきて、初めてのグリーンでも距離感が合い始めます。そうすればその日の3パットが大幅に減るというわけです。
アマチュアゴルファーの中には最初から1?2mの距離をやっている人がいますが、この練習を何回やっても距離感はつかめません。パット数を減らすうえで大事なのは、距離感であることは皆さんもご存知の通り。コースでガッカリしないですむように、ラウンド前にしっかりつかんでおきましょう。
もうひとつ、アマチュアゴルファーに多い、「ショートパットの引っかけミス」の矯正法を教えておきましょう。
1m前後の短い距離だと、構えた時、どうしてもカップが視界に入ります。そのため、ボールを打つ瞬間、顔がカップのほうを向いてしまい、それと同時に右肩が前に出てしまいます。これが結果的には引っかけにつながるのです。構えた時、ターゲットに対して肩のラインをきちんと平行に置いていても、ストローク中、少し頭がずれただけで、ヘッドの軌道は大きく変わってしまうものなのです。
これを矯正する練習法としてお勧めしているのが、左の側頭部に手を置いてボールを打つ練習法です(同?)。
写真?
「カップを見ない」、「頭を動かさない」。わかっていてもできないのがこの2つですが、これができれば、引っかけのミスはなくなります。この練習を積んで、頭が動かないストロークを身に付けてください。
【プロフィール】
芹澤信雄(せりざわ・のぶお)
1959年11月10日、静岡生まれ。'82年プロ入りし、'87年の「日経カップ」で初優勝。'96年には、当時メジャー大会だった「日本プロマッチプレー」で優勝を飾る。ショートゲームを得意としており、特にパッティングに関しては、ジャンボ尾崎からは、「パーパットは世界一」と言われたほどの名手。現在はシニアツアーに参戦しながら、若手育成にも力を入れる。
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(この記事は、夕刊フジ 2017/4/20発売号より転載しています)
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