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自分に合うシャフトを見つけよう 植竹希望

2022年11月24日(木)午後1:10

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 今年の4月に行われた「KKT杯バンテリンレディスオープン」で優勝できたこともあって、皆さんから、「どこが良くなったの?」という質問をよく受けます。

 私自身、一番良くなったと感じているのは、ショートゲームです。特に、グリーン回りからのアプローチが安定しているのが、上位争いができる要因だと思っています。

 そのアプローチなんですが、打ち方自体は、昨シーズンとほとんど変えていません。打つときのイメージも以前のままです。

 では、なぜ安定し始めたのか。

 大きな要因はシャフトにあると思っています。以前は硬くて重めのシャフトを使っていましたが、少し軽めのスチールに換えたところ、安定してボールを運べるようになりました。

 自分で使っていて“いい”と感じるのは、適度な重さを感じつつ、しなりを感じられることです。

 ゆっくり振るアプローチなので、それほどしなりは必要ないと思う人もいるでしょうが、ある程度の柔らかさがあってしなってくれるシャフトのほうが、インパクトではロフトがついて柔らかい球になります。



 これが硬いシャフトだと、バンと当たってロフトも付かないので、強い球になりやすく、距離感も合いづらくなります。

 とはいっても、軽すぎると手先で打ってしまってスイング軌道が不安定になるし、柔らかすぎるのもヘッドが暴れる原因になるのでNGです。

 こればかりは実際に打ってみて、自分の感覚に合うモデルを選ぶしかないと思いますが、ピッタリ合えば、アプローチの精度が格段に上がります。

 アマチュアゴルファーの中には、ウェッジだけは、プロと同じ硬めのスチールを使っている人も多いようですが、カーボンも含めた幅広いモデルの中から、自分に合うシャフトを見つけるといいと思います。少なくとも、重くて硬いウェッジだと、寄せるのは難しくなるということだけは覚えておいてください。(茨城県・金乃台カントリークラブ)



植竹希望(うえたけ・のぞみ)
1998年7月29日、東京都生まれ。2017年プロテストを一発合格(89期)し、プロ転向。同期の黄金世代の選手たちに遅れを取っていたが、2020-21シーズンに潜在能力を開花させ、初のシード権を獲得。2022年4月に行われたKKT杯バンテリンレディスオープンでは、吉田優利、小倉彩愛、西村優菜とプレーオフを戦い、6ホール目で決着を付け、念願のツアー初優勝を掴んだ。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2022/11/18 発売号より転載)

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