池田勇太が、ホスト大会の顔として国内男子ツアーのブリヂストンオープン（21?24日、千葉・袖ヶ浦カントリークラブ 袖ヶ浦コース)に挑む。

　昨年終盤は石川遼と激しい賞金王争いを繰り広げた池田だが、今季は2勝を挙げたもののトップ10入りは少なく、現在賞金ランキング8位に甘んじている。同ランキング首位の金庚泰（韓）との差は5,000万円程度で、藤田寛之、石川、谷口徹、そしてルーキー薗田峻輔にまで先を越されている状態だ。

　だが大一番の日本オープンゴルフ選手権が終わり、気合を入れなおす今大会こそ大きなチャンス。昨年、シーズン4勝目を挙げた大会は、自身が用具契約を結ぶメーカーが主催。その看板選手としての責任も感じながら、いいイメージのコースで一気に追い上げにかかる。

　一方、2週後の米男子ツアー、WGC-HSBCチャンピオンズ（現地時間11月4?7日、中国、シャーシャン・インターナショナルGC）出場をかけて、石川も負けてはいられない。日本で試合のない週に行われる同大会に出場するためには、ブリヂストンオープン終了後に現在の賞金ランキング3位から2位にならなくてはならないからだ。

　各国ツアーの主要大会優勝者に出場資格があるWGC-HSBCチャンピオンズだが、日本ツアーからは日本オープンや日本ツアー選手権などの優勝者が選ばれることもあり、石川はこれに該当しない。先週の日本オープンでは8位タイと結果が残せなかった。ライバルの金が賞金王に向けて突っ走るのにも歯止めをかけたいところだ。