今回は、私がいつもスタート前にやっているウォーミングアップを紹介したいと思います。

【下半身の安定と上半身の可動域を広げるメニュー】

　片方の足を前に出し、もう一方の足を後ろに引いて地面方向に圧力を掛けます。ゴルフは下半身が大事なので、このウォーミングアップでしっかり足を伸ばしておきましょう。

　このメニューでヒザをグイグイ落とすように力を入れると、お尻の筋肉にも張りが出てきます。それは効いている証拠ですが、くれぐれも無理のない範囲で行うようにしてください。

　次に、下半身の体勢はそのままで、上半身のひねりを入れます。

　前に出したほうの足とは逆の腕（左足を前に出していたら右腕）を地面と平行になる高さまで上げ、腕を後方に動かしながら上体もひねっていきます（写真①②／③④）。


　ポイントは、腕をできるだけ後方に回すこと。また、上半身だけでなく、顔も一緒に回しましょう。顔に関しては、後ろに回した手の先を目で追うような感じで回していくといいでしょう。

　また、上半身をひねるとき、ひねらない側の手の甲で前に出ている足の内モモを押さえておきましょう（右にひねる場合は、左手甲で左足の内モモの動きを押さえる）。そうすれば下半身がひねる方向に引っ張られるのを防ぐことができます。

　右へのひねりを10回行ったら、左へのひねりも10回やるようにしましょう。

　このメニューは、下半身のどっしり感を養うと同時に、上半身の可動域を広げる効果もあります。先ほどもいいましたが、朝イチなので無理をせず、ゆっくりやるようにしてください（次号に続く）。

（取材協力：千葉県・太平洋クラブ市原コース）

横峯さくら（よこみね・さくら）
1985年12月13日、鹿児島県生まれ。8歳から競技を始め、2004年のプロテストに合格。05年「ライフカードレディス」で初優勝。09年は6勝をあげて賞金女王に輝いた。13年は連続予選通過記録（101試合）を樹立し、年間最優秀選手賞に輝く。また、05～11年の7年間は賞金ランクでトップ5をキープ。通算23勝。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ（夕刊フジ 2023/4/14 発売号より転載）