池田勇太が、3度目の挑戦で賞金王を狙うべく気合を入れている。

　国内男子ツアーのサン・クロレラ クラシックで今季初優勝を飾った後、米男子ツアーのWGC-ブリヂストン招待、全米プロゴルフ選手権とビッグイベントでプレー。予選落ちのないWGC-ブリヂストン招待では苦戦したものの、今季メジャー最終戦となった全米プロゴルフ選手権では、日本勢でただ一人予選を通過。45位タイとなり、38位タイの全英オープンに続いて実力を見せつけた。

　さらに暑さの中で戦いを続け、国内男子ツアーの関西オープンゴルフ選手権でも、最終日に追い上げて12位タイ。獲得賞金はこれで5,829万165円となり、2年連続賞金王に向けて突っ走る金庚泰（韓）との差はわずかに300万円弱。3位に追っている石川遼とは約130万円差と、昨年激烈な賞金王争いを繰り広げた3人が、今年もまたタイトルを巡って激しくぶつかり合う気配を見せている。

　一昨年の賞金王は石川、昨年は金庚泰。池田は2年続けてタイトルを争いながら、惜敗が続いており、今年こその思いは誰よりも強い。この先はビッグトーナメントが続く秋の陣が控えており、そこに向けて大きなターニングポイントとなるのが、25日開幕のVanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント（福岡・芥屋ゴルフ倶楽部）だ。それだけにまずはここを制して、ライバルたちとの戦いに備えたい。

　もちろん、金庚泰と石川も揃って参戦。ディフェンディング・チャンピオンの谷原秀人も交えた真夏の戦いから目が離せない。