国内男子
谷原が逆転で2年ぶりV! “エース男”上井5位、遼は6位タイ
2010年8月29日(日)午後5:22
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国内男子ツアーのVanaH杯KBCオーガスタは29日、福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部を舞台に最終ラウンドの競技を終了。トップと1打差の2位タイからスタートした谷原秀人が6アンダー66で通算22アンダーまでスコアを伸ばし、逆転で2年ぶりのツアー優勝を飾った。今大会2度ホールインワンを達成した上井邦浩は通算19アンダーで5位、4週間ぶりの国内参戦で注目された石川遼は通算17アンダー6位タイに終わっている。
大会初日から爆発的なスコアが飛び出し、最終日最終ホールまで続く壮絶なバーディ合戦を31歳の谷原が制した。2日目、3日目をノーボギーで回り2位タイの好位置で臨んだ最終ラウンド。出だしの1番から連続バーディを奪い早々に単独トップへ躍り出ると、5番、6番を再び連続バーディとして通算20アンダーの大台に乗せる。優勝のプレッシャーがかかるサンデーバックナインでも、11番から圧巻の3連続バーディで完全に独走態勢。上がり3ホールでボギー、バーディ、ボギーと1つスコアを落としたものの、大会記録に並ぶ通算22アンダーという優勝スコアをたたき出し、2008年9月のパナソニックオープン以来となるツアー通算9勝目を挙げた。「全く勝てないこの2年間は本当に厳しい思いだった。だけど今大会で自分本来の“攻め”のゴルフを思い出せた。これからのシーズン後半戦、若い子たちには負けませんよ!」。若手が台頭する男子ツアーで、“アラサー谷原”が久しぶりに実力を見せつけた。
一方、単独トップで最終日を迎えた上井にとっては悔しい結末となってしまった。今大会では第1ラウンドと第3ラウンドの8番パー3でエースを決め、記録が残る1985年以降では史上初となる同一大会・同ホールで2度のホールインワンという快挙を達成。この日は堂々の最終組としてスタートし、1番ティー登場時には「Mr.エース!」と紹介されギャラリーから盛大な拍手を浴びた。ところが、その1番パー4でティーショットを大きく左に曲げいきなりのOB。そこから4オン1パットのボギー発進となると、2番でもファアウェイをキープできず連続ボギーを叩いてしまう。この時点で首位から陥落し、6番でスコアを1つ戻して迎えた8番のショートホール。最終組を取り囲む大ギャラリーの誰もが“奇跡のエース3発目”を期待する中、ショットの不調さがここでも響きグリーンオンすらできずにパー。その後もバーディが奪えないまま結局2アンダー70でホールアウトし、史上初の金字塔とともにツアー初優勝を目指した27歳の夢は叶わなかった。
また、第2ラウンドでの猛チャージで急浮上し「優勝争いができる位置での最終日は嬉しい」と声を弾ませていた石川は、上位陣のバーディラッシュについて行くことができなかった。首位と2打差の5位タイからスタートしたこの日、3番パー3で1オンできずボギー先行となると、5番パー4ではティーショットを林に打ち込みパーオン失敗からボギー。最終日の序盤で優勝争いから脱落してしまう。それでも8番から連続バーディを奪い前半9ホールはイーブン。さらに自ら「得意」と語るインコース(10番?18番ホール)を3バーディ、1ボギーで回り、2アンダー70でフィニッシュした。ギネス記録となるツアー最少ストローク『58』で大逆転勝利を収めた中日クラウンズに続くシーズン2勝目はならなかったが、今後に期待を抱かせる内容で4日間の競技を終えた。
その他上位陣は、優勝した谷原と1打差の単独2位に最終ラウンドで8アンダー64と爆発した立山光広が食い込み、通算20アンダー3位タイにS・K・ホ(韓)とJ・チョイ(米)の外国勢2人。石川遼と同じ通算17アンダー6位タイに菊池純とベ・サンムン(韓)が入っている。なお、第1ラウンドでコースレコードタイの『63』をマークした飛ばし屋・津曲泰弦は、2日目、3日目と伸び悩み通算14アンダー13位タイとなった。
大会初日から爆発的なスコアが飛び出し、最終日最終ホールまで続く壮絶なバーディ合戦を31歳の谷原が制した。2日目、3日目をノーボギーで回り2位タイの好位置で臨んだ最終ラウンド。出だしの1番から連続バーディを奪い早々に単独トップへ躍り出ると、5番、6番を再び連続バーディとして通算20アンダーの大台に乗せる。優勝のプレッシャーがかかるサンデーバックナインでも、11番から圧巻の3連続バーディで完全に独走態勢。上がり3ホールでボギー、バーディ、ボギーと1つスコアを落としたものの、大会記録に並ぶ通算22アンダーという優勝スコアをたたき出し、2008年9月のパナソニックオープン以来となるツアー通算9勝目を挙げた。「全く勝てないこの2年間は本当に厳しい思いだった。だけど今大会で自分本来の“攻め”のゴルフを思い出せた。これからのシーズン後半戦、若い子たちには負けませんよ!」。若手が台頭する男子ツアーで、“アラサー谷原”が久しぶりに実力を見せつけた。
一方、単独トップで最終日を迎えた上井にとっては悔しい結末となってしまった。今大会では第1ラウンドと第3ラウンドの8番パー3でエースを決め、記録が残る1985年以降では史上初となる同一大会・同ホールで2度のホールインワンという快挙を達成。この日は堂々の最終組としてスタートし、1番ティー登場時には「Mr.エース!」と紹介されギャラリーから盛大な拍手を浴びた。ところが、その1番パー4でティーショットを大きく左に曲げいきなりのOB。そこから4オン1パットのボギー発進となると、2番でもファアウェイをキープできず連続ボギーを叩いてしまう。この時点で首位から陥落し、6番でスコアを1つ戻して迎えた8番のショートホール。最終組を取り囲む大ギャラリーの誰もが“奇跡のエース3発目”を期待する中、ショットの不調さがここでも響きグリーンオンすらできずにパー。その後もバーディが奪えないまま結局2アンダー70でホールアウトし、史上初の金字塔とともにツアー初優勝を目指した27歳の夢は叶わなかった。
また、第2ラウンドでの猛チャージで急浮上し「優勝争いができる位置での最終日は嬉しい」と声を弾ませていた石川は、上位陣のバーディラッシュについて行くことができなかった。首位と2打差の5位タイからスタートしたこの日、3番パー3で1オンできずボギー先行となると、5番パー4ではティーショットを林に打ち込みパーオン失敗からボギー。最終日の序盤で優勝争いから脱落してしまう。それでも8番から連続バーディを奪い前半9ホールはイーブン。さらに自ら「得意」と語るインコース(10番?18番ホール)を3バーディ、1ボギーで回り、2アンダー70でフィニッシュした。ギネス記録となるツアー最少ストローク『58』で大逆転勝利を収めた中日クラウンズに続くシーズン2勝目はならなかったが、今後に期待を抱かせる内容で4日間の競技を終えた。
その他上位陣は、優勝した谷原と1打差の単独2位に最終ラウンドで8アンダー64と爆発した立山光広が食い込み、通算20アンダー3位タイにS・K・ホ(韓)とJ・チョイ(米)の外国勢2人。石川遼と同じ通算17アンダー6位タイに菊池純とベ・サンムン(韓)が入っている。なお、第1ラウンドでコースレコードタイの『63』をマークした飛ばし屋・津曲泰弦は、2日目、3日目と伸び悩み通算14アンダー13位タイとなった。