呉阿順が暗闇のプレーオフを制しツアー初V! 池田は2週連続2位
2012年9月9日(日)午後7:22
- この記事のキーワード
前日雷雨の影響で競技が中止となり、54ホールに短縮された国内男子ツアーのTOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙(三重県、涼仙ゴルフ倶楽部)は9日、この日も雷雨により2時間以上の中断を強いられながら最終ラウンド(第3ラウンド)の競技を終了。
この日共に2位タイでスタートした池田勇太と呉阿順(中)が揃って5アンダー67で回り、通算18アンダーで並んでプレーオフに突入。日没のため視界が悪くなり変則で行われたプレーオフの4ホール目で、呉がウィニングパットを沈めツアー初優勝を飾った。
この日最終組でラウンドした呉は3番、4番で連続バーディを奪うなど3アンダーでハーフターン。後半も11番、15番でバーディを重ね通算18アンダーで終盤を迎える。一方、呉の1組前で回っていた池田は、13番までに5つのバーディ(1ボギー)を量産して4つスコアを伸ばし通算17アンダーとする。ところが単独トップで迎えた14番で痛恨のダブルボギーを叩き一歩後退。それでも15番、16番の連続バーディで挽回すると、最終18番でもバーディを奪取して通算18アンダーで呉に並んでホールアウトした。
呉は上がり3ホールともパープレーにとどまったため、通算18アンダーで2人が並び決着はプレーオフに持ち越されることに。サドンデス1ホール目は共にパーで分け、日没のため視界が悪くなった2ホール目は残り145ヤード地点からのショット対決。少ない打数で上がったほうが勝利を手にするルールだが、ここでも勝負はつかず3ホール目は100ヤード地点から、さらに4ホール目に突入し45ヤード地点からの勝負を行った。ここで池田が3打叩いたのに対し、呉が2打で決め嬉しいツアー初優勝を手にした。
また、この日27位タイからスタートした石川遼は最終日にチャージを見せたいところだったが、前半に3つのボギー(1バーディ)を叩いて失速。それでも後半は12番をボギーとした後は持ち直して14番でバーディを奪うと、上がり2ホールを連続バーディで締めてイーブンパー72にスコアをまとめた。次につながるフィニッシュをしたものの、スコアを伸ばせなかった石川は、結局通算8アンダー45位タイに終わっている。
その他上位陣は、プレーオフを行った2人に1打差の3位タイに上平栄道、河井博大。さらに1打差の単独5位に市原弘大、通算15アンダー6位タイに小田孔明、永野竜太郎らが入った。注目のルーキー藤本佳則はこの日ノーボギーの6アンダー66をマークし、通算14アンダーで片山晋呉、金亨成(韓)らと並ぶ10位タイに食い込んだ。