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ティーショットの成功はティーアップの場所にかかっている 藤本麻子

2023年10月19日(木)午後3:46

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 皆さんはティーショットを打つとき、ティーイングエリアのどこにティーアップをするかを考えたことはありますか?

 実はこのティーを刺す場所というのはとても大切です。というのも、ティーを刺す場所によってそのホールが広く見えたり狭く見えたりするからです。また、ボールを置く位置と構える向きによっては、危険な箇所が見えなくなり、メンタル的にも気持ち良くティーショットが打てるようになります。

 例えば、コースが軽く左を向いていて(緩やかに左にカーブしていて)、左にOBがある場合。「左には打ちたくない」ということで、右にティーアップしてしまいがちなのですが、右に立ってしまうと“危険な左側”が丸見えになって、かえってプレッシャーがかかります。



 だから、こういう場合は左が見えないように左に立つ。そうすれば“危険なエリア”を消すことができるので、そのホールが広く見えます。

 基本的に、「ティーイングエリアの真ん中にティーアップして、どこでも好きなところに打ってください」というようなホールはほとんどなく、設計者の罠が何かしら隠されているもの。そういうのを見つけ出し、できるだけ気持ち良く構えられる場所にティーを刺し、思い切り振り切るようにしたいものです。



 頻繁に行くコースなら、どこが安全で、どこが危険かは分かっていると思いますが、初めて、またはたまにしか行かないコースでは、ティーグランドの後方からそのホール全体をチェックし、どこにティーを刺して、どちらを向いて打つかをしっかり決めてからセットアップに入りましょう。

 この作業を大切にしてルーティン化するだけでティーショットが安定し、確実にスコアもアップするはずです。

(取材協力:栃木県・太平洋クラブ佐野ヒルクエストコース)

藤本麻子(ふじもと・あさこ)
1990年5月28日、岡山県生まれ。2006年「全国中学選手権春季大会」優勝、07年「中国女子アマ」3連覇のほか「中国ジュニア」も制し、08年「全国高校ゴルフ選手権」、09年「日本女子アマ」で優勝。同年のプロテストに一発合格。ルーキーイヤーとなった10年「フジサンケイレディス」で2位。11年には「伊藤園レディース」でツアー初優勝を飾る。10~18年は9年連続でシード権獲得。今季、シード復活を目指す。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2023/10/13 発売号より転載)

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