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バンカーでの硬い砂と柔らかい砂の打ち分け 大山トギ

2024年8月29日(木)午前11:17

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 今回は、砂質別バンカーショットの打ち方をレッスンしましょう。

 まず、硬い砂の場合。雨の日や、雨上がりのラウンドでは砂が硬くなっていることがよくあります。こういう場合は、トゥ側をいつもより浮かせて構えます(写真①)。そうすることでソールの接地面が少なくなり、硬い砂でも簡単に削ることができるからです。

写真①

 ポイントは、トゥを浮かせるために前傾を深くすること。これだけで硬い砂でも振り抜けるようになります。

 また、硬い砂質で土手が高い場合は、セオリー通りフェースを開きますが、スタンスはスクエアで(同②)。その理由は、砂が硬い場合はトゥ側を浮かせるので、フェースを右に向けていても、フェース面は左に向くからです。

同②

 あとはいつもと同じで打てばOK。それだけで高く上がります。

 次に、軟らかい砂の場合。このときは、砂を薄く削ることが大事です。砂の中にヘッドを入れてしまうと、ボールが前に飛ばずに脱出できなくなるからです。

 この場合は、ソールを地面と平行にして構えます(同③)。通常のショットでは、トゥはわずかに浮いた状態ですが、地面と平行にすることで接地面が多くなり、簡単に砂を薄く取ることができます。

同③

 ポイントは、硬い場合とは逆に、前傾姿勢を浅くすること。また、浅くした分、ボールとの距離が遠くなるので少し近づいて構えましょう。

 最後に、砂が軟らかくて土手が高い場合。このときはフェースを開きます。ソールを地面と平行にするので、フェースが右を向くからです。

 そして、オープンに構える。ボールはフェースが向いている方向に飛んでいくので、身体の向きに沿って振り抜きましょう。砂が薄く、きれいに取れて、ボールは高く上がります。

(取材協力:埼玉県東松山市・川越カントリークラブ)

大山トギ(おおやま・とぎ)
1983年まれ。オーストラリアプロゴルフ協会会長を務めたマーク・ギブソン氏に師事。2000年にレイクランズゴルフクラブのクラブ選手権大会で優勝。大学時代には、南クイーンズランド州大学対抗試合において、個人・団体優勝を果たす。その後渡米し、カリフォルニア州サンディエゴのミニツアーへ参戦。2020年にPGAティーチングプロアワード優秀賞を受賞した。現在は、日本全国で毎月レッスン会を開催中。PGAティーチングプロA級・ジュニア指導員。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2024/8/23 発売号より転載)

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